雪国の暮らしに寄り添いながら、旅人を迎える。
ここでは、毎日の営みの中に旅のような学びがあり、
旅の中に、暮らしのあたたかさがあります。
いせんの日々──それは、地域とともに時間を重ねる生き方です。

いせんには、さまざまな人生の季節を歩む人たちが集まっています。
新卒から10年以上の年月を重ね、いまでは幹部として活躍する人もいれば、まったく別の業界から転じ、この土地で新たなスタートを切った人もいます。
多様なバックグラウンドを持つ仲間が互いを尊重し合い、一緒に“雪国の魅力”を磨き上げていく──
そんな穏やかなチームの姿が、ここにはあります。

いせんは、旅人と地域が自然につながる“交差点”のような場所です。
地元の食材、古民家の建築、雪国で受け継がれてきた道具や知恵──
それらを宿の空間や料理、体験としてひらくことで、
この土地に眠る価値をそっと手渡しています。
ここで働く人もまた、地域の一員として暮らし、学び、関わり合いながら、それぞれの視点で“雪国の財産”を次の旅人へつないでいきます。
人と地域が響き合い、文化が受け継がれていく。
いせんの日々は、その連なりの中にあります。

いせんには、「さかとケ」という独自の仕組みがあります。
1日5時間、宿の仕事を手伝うかわりに、
館内のシングルルームに滞在しながら過ごせる制度です。
朝の光や庭の気配、土間の温度、地域の人との挨拶。
働く時間と暮らす時間のあいだに境目がなく、
その日常のひとつひとつが、まるで旅の続きを見ているようです。
「まずは一ヶ月、この土地で暮らしてみたい」
そんな気持ちに寄り添い、
雪国の文化や暮らしにゆっくり浸るための入口にもなっています。

土間で息をつく時間、夕暮れの灯り、静かに積もる雪の気配。
そのすべてが、暮らすように働くという体験をそっと後押ししてくれます。
宿の仕事を手伝いながら滞在するその日々は、
「働く」以上に、雪国という土地と自分の距離が少しずつ近づいていく時間でもあります。


国の日常には、ゆっくりと心に沁みてくる時間があります。
ここで過ごす人たちの姿や、地域に根づく文化、
暮らしと仕事がゆるやかにつながる感覚──
そのどれもが、いせんという場所の魅力になっています。
この先に広がるいせんの世界は、旅のようでありながら、
どこか暮らしにも似ています。
その時間を、あなた自身の目で確かめてみてください。