株式会社いせんの3つの取り組み
日本の温泉宿というと、日常からかけ離れた「非日常」の贅沢を提供する場でした。ただ、物心とも豊かになった昨今、非日常を感じるだけの温泉宿では、物足りないのではないでしょうか。私たちは、雪国の日常を「異」日常として体感する時間と空間を提供したいと考えています。それは雪国の日常を、「間」を楽しむ旅。暮らすように旅をすることです。
雪国の普段の暮らしを味わえるアクティビティを用意しています。昔ながらの土間で、地元のお母さんに郷土料理を教えてもらい、一緒に作る「土間クッキング」、真っ白な雪の平原を歩き、コーヒーでひと休みする「スノーピクニック」。自転車や軽トラックを借りて、田園風景の中、自由気ままに旅することもできます。
泊まりながら宿の仕事を手伝う。それも一つの旅、一つの滞在の形と考えています。2022 年には「ryugon」の一角に、ワークインレジデンスの拠点「さかとケ」が誕生。プロボノ(仕事で得た知識やスキルを無償提供するボランティア活動のこと)ワーカーを結び、旅人のよりどころとなり、気軽にまた帰れる「もう一つの家」のような場所にしたいと考えています。「さかとケ」の「さかと」は坂戸という地名と、日常を表す「ケ」や「家」を重ねています。