ryugon のリニューアルとともに入社したんですよね?
以前は、ピアノの先生をなさっていたと聞きました。
行田
柏崎で30 年間、子どもを中心に教えていました。
まったく違う業種への転職、きっかけは何ですか?
行田
「50 歳を前に、何か新しいことをしたい」と思っていたんです。挑戦するなら最後のチャンスかなと思って。
ryugon を選んだのは?
行田
もともと旅行が好き。それなら、旅行客を受け入れる側に回ろうと思ったんです。
ryugon のある六日町もですが、柏崎も雪深いですよね?
行田
雪の中で生まれ、育ちました。「除雪は大変だし、もう雪はたくさん」という方もいらっしゃいますが、私は今だに、雪が降るとワクワクするんです。スキーもできますし。
ryugon は山も近くて、スキー場も近い。お客さまにも、実感を込めて魅力を伝えられそうですね。
行田
今、担当しているのは、チェックインからお部屋へのご案内やディナーやバーでの接客。ほんの少しの時間でも、お客さまと話すのがとにかく楽しいんです。窓から見える風景のこと、山のこと。食事の場では雪国の食材のこと。私自身、知らないところに行って、知らない人から話を聞くのが好きなので、興味のある方にはなるべく伝えたいと。
とはいえ、実際、受け入れる側になると、「こんなはずじゃ」なんてこともありそうですが。
行田
たとえばディナーの用意ひとつとってもみても「こんなにたくさんやることがあるんだ」と驚きました。表からは見えないんですよね。だからこそ、やりがいもあります。お客さまの気づかないところで、気づかれないように、うまく回していくという。
仕事の合間に、ピアノの腕も披露されたとか。
行田
お客さまの誕生日のサプライズケーキの時に、演奏させてもらいました。すごく喜んでいただけて、こちらも嬉しくなりました。
こうやってお話ししていても、行田さん、すごくソフトで落ち着いていて、優しく接客している様子が浮かびます。
行田
子どもを相手にしていたからか、お子さんがいらっしゃるとうれしくなります。就学前のお子さんから、お手紙をいただいたこともありました。年齢問わず、年配のお客さまからよく、話しかけていただいたり、「行田さんに会いに来たよ」と言っていただいたり。まだまだ、新米なんですが、励みになりますね。
お休みの日は、やはり、出かけることが多いんですか?
行田
山に登ったり、ドライブしたり。冬はスキーと、だいたい出ています。魚沼にはいろいろなタイプの山があって、挑戦したいところがたくさんあります。
女性目線での山登りの魅力、ぜひ、伝えてほしいです。
行田
こういう経験や知識を積んで、いつか、小野塚支配人のように、山のツアーを催行するのが目標です。